マリンFM
2019年8月に横浜市中区に開局したコミュニティーFM局「横浜マリンFM」では、防災や防犯に関わる情報提供に Virtual Talking Head を積極的に取り入れてきました。
1日に4〜6回、番組の間で5分間放送される「防災インフォメーション」や神奈川県警察から提供される防犯情報「ピーガルくん 子ども安全メール」など防災・防犯情報を中心に、日本語での読み上げに加えて Virtual Talking Head による英語、中国語、韓国語による外国語での読み上げに利用しています。Virtual Talking Head は、パソコンから読み上げの音声を再生することも、また、各言語毎に音声ファイルをダウンロードすることもできるので、生放送中に原稿を入力して、すぐに外国語の音声を放送したり、事前に音声ファイルの形式で用意しておくことで、番組スケジュールに合わせて自動番組制御装置から送出したり、スタジオでポン出しできるように仕込んでおくなど、ニーズに合わせて柔軟に活用しています。
開局した翌月の9月に到来した台風15号、続いて10月に到来した19号に関連した防災・避難情報を放送する際、地域の在留外国人の皆様に外国語で情報をお伝えすることが難しく、当時は、解決が難しい大きな課題と考えていました。しかし、Virtual Talking Head を導入することで、外国語に堪能な人材の確保が難しい局面でも、在局のスタッフだけで外国語放送に対応でき、また、人件費とは比べものにならないくらい低コストで運用できるため、横浜市内で最多数の在留外国人を擁する中区に情報を届けるコミュニティーFM局としては第三のスタッフとして手放せない存在となっています。
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